リハビリテーションについて

短期集中リハビリテーション

短期リハ

平成18年4月の改定により、介護老人保険施設での短期集中リハビリテーションが認められるようになりました。
個別に理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などの専門的なリハビリが週3回以上、3ヶ月間受けられます。

【適応】 
生活機能の悪化や廃用症候群の進行が目立ち、改善が期待できる症例を早めに導入し、適切なリハビリを行なうことで、在宅復帰が容易になります。

脳リハビリテーション

軽度・中程度の認知症のお年寄りに運動やゲーム、学習療法などの脳活性化プログラムを行い、認知症諸症状の軽減を図ります。家族指導も併せて行ないます。

認知症について

近年、老人性認知症の多くは、アルツハイマー型認知症と呼ばれ、その原因の多くは廃用的要因が多いことが徐々に解明されてきました。同時に、脳の活性化訓練(脳リハビリテーション)によってこれらの進行を阻止し、機能を改善させられることもわかってきました。
これまで「認知症は治らない」といわれてきましたが、それはあまりにも進み過ぎた重度認知症を指しており、その前段階である、軽度~中度認知症の期間は個人差こそありますが、最低2~3年あるといわれており、その時期に適切な診断・治療を行うことが大変重要です。
つまり、他の病気と同じように認知症も「早期診断、早期治療が最重要である」といえるのです。同時に、認知症になりやすい人は40~50代でも、適切な診断で見分けられるため、早めの予防対策も重要です。

実際に行う脳リハビリの内容

リハビリと聞くと、大変そうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に行う内容は、決して難しい訓練や治療ではありません。全て皆さんが楽しみながら、和気あいあいと出来る内容ですので、お気軽にご参加ください。

右脳を刺激する訓練体を動かす訓練
<記憶に挑戦>
楽しい記憶テストを行い、他の方と争うことで他を関わりを持ち、自身の挑戦意欲、統率力を養います。
<買い物ツアー>
グループごとに計画を立て買い物に出かけることで、四季感・社会性を与え、判断力を養います。
<調理実習>
生活の中の大きな楽しみである食を通して、歯垢や基本的動作を養います。
<集団リハビリテーション>
身体機能の回復、日常生活の維持・向上を目的に行っています。
<指先体操>
指先を活発に運動することで、脳へ活発な刺激を与えます。
<筋力向上トレーニング>
年齢とともに衰える全身筋力の機能向上を図り、将来に向けて介護を必要としない体作りを目標とします。

 

新しい手法:アートセラピー

アート

認知症の回復には、感性の脳である右脳の活性化が有効であることが明らかになってきました。アートセラピーは絵画や造形を通じて、脳の活性化を進める脳リハビリの手法です。
当施設では、この分野のパイオニアである芸術造形研究所の協力を得て、専門指導員が脳リハビリの一環として行っています。絵の苦手な人も心配ありません。

当施設で行う音楽療法

集団リハ

音楽には、言葉を介さずに人の心に直接語りかけることができる不思議な力があります。言葉ではなく、歌を介してコミュニュケーションをとることができるのです。
歌を歌いながら体を動かすと、無意識のうちにより大きな動きが無理なく続き、周りの仲間にもつい笑顔を向けてしまいます。当施設ではそんな歌体操を中心に、体や脳に酸素と笑顔を送り込みます。
音楽の経験や楽器の知識などなくて大丈夫です。

集団リハビリテーション

集団リハ

家庭でもできるような方法で、首から足先まで全身をまんべんなく動かしていく体操です。